血友病保因者 妊娠

血友病キャリア(保因者)と妊娠・出産について

血友病保因者の代表的な悩みは妊娠ではないでしょうか?

 

血友病ではない男性との間でも、4分の1の確率で血友病の息子、4分の1の確立で保因者の娘が産まれる可能性があるからです。

 

母親としては血友病でもない、保因者でもない健康な子供を産むことを望むのは当然です。

 

妊娠後に胎児の血液採取、羊水検査などといった出産前診断で胎児の血友病を診断できますがそれは「堕胎を前提とした検査」とも採れます。

 

実際、私が次男、3男を妊娠中に専門医から出産前診断の説明を受けましたが堕胎は頭になかったので流産、脳障害などのリスクを考え出産前診断は行いませんでした。

 

私が血友病保因者だと診断されてから、義理母などから「もう、(子供は)つくらないわよね〜?」などと言った事を言われたこともありました。

 

血友病を保因する女性の妊娠に対する悩みはこのように他人からの言葉によるものもあります。

 

 

血友病保因者の私が妊娠して3人の男子を産んで、挙句には3人とも血友病だったと聞くと、私が何も考えていなかったかあるいは勇気ある行動、と捉える人もいるかもしれません。

 

長男の血友病の度合いが中等症でほとんど軽症と言っていいくらいでよほどの外傷でない限りまったく普通に生活をしていました。

 

専門医からも次にまた血友病の子供ができても長男と同じくらいの程度だと聞いていたので妊娠が怖くなかったのかもしれません。

 

こういうと重度の血友病保因者の気持ちがわからない!と怒られるかもしれませんね。

 

HFNZのイベントで知り合った保因者の女性は血友病重症家系でした。
私が3男を妊娠していたときに彼女もまた3人目を妊娠していました。
彼女の長男・次男は血友病A重症でしたが彼女はとても明るくいつも笑っていました。

 

いくつかのイベントを通して血友病患者のお母さんと知り合ったのですが専業主婦はあまりいませんでした。
学校の先生、会社の役員、弁護士とそれぞれ立派に働いていました。保因者だからと言って嘆いてはいられないですよね。